学習院史料館講座「京都の学習院 ー公家・幕府・藩の動向と関連させて」聴講 | 清明
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学習院史料館講座「京都の学習院 ー公家・幕府・藩の動向と関連させて」聴講

 きのう、学習院に行ってきました。現在学習院史料館で開催中の、「幕末の学習院」展関連講座を聞くためです。
 「京都の学習院 ー公家・幕府・藩の動向と関連させて」と題し、講師は家近良樹先生。
 私は以前、家近先生の高須四兄弟についての講演に申しこんではずれてしまい、初めて生で家近先生のお話を聞けるので、とても楽しみにしてました。聞く気満々で、席も前の方に(笑)

 講演の内容は、おそらくそれほど詳しくはない一般向けを想定していたと思われ、勉強しているマニアな方々には物足りなかったかも知れません。ただし、そこはベテランの学者さんですから、長年の経験に基づいた含蓄ある言葉がところどころに出てきて、とても勉強になりました。個人的には、歴史を学ぶ時の姿勢や見方の面で、多くの気づきや再認識がありました。

 例えば、欧米の捕鯨船の太平洋地域への進出が日本の対外危機をあおるわけですが、その背景には産業革命がある。そして主に南日本で対外危機が高まり、それが薩摩藩の台頭と繋がっていく。なぜかと言えば、薩摩が実質支配していた琉球には欧米の船がちょこちょこ来ていて接触があり、他藩よりは海外知識を豊富に持っていた。実際にイギリスの捕鯨船との間に殺傷事件も起きている。危機感は当然強い。だから薩摩は、これはまずい、日本を変えなくちゃいけないとなるわけです。他のところで先生がおっしゃっていましたが、歴史はそう単純なものではなく、いろんな要素が絡んでくる。
 他に本題に関するところでは、孝明天皇の君主意識が形成される上で、内裏炎上で外に出て、庶民の暮らしを見たことが極めて大きいのでないかというお話しに、なるほどなと思いました。近世の天皇はほとんど御所の外に出ることがなかったはずですしね。

 歴史学は人生経験が活かせる学問だというお話も、確かにそうだよねと思わせられ、面白かったです。
 昔家近先生が孝明天皇と中川宮は仲がよかった、と書いたところ、そんなことはないと史料を示して反論してきた若い人がいた。でも、天皇とケンカできるような人なんているだろうか。ケンカできるということは、それだけ仲がいいということではないのか。
 歴史学は人の営みを人が解明する学問ですから、そんなふうに個人の人生経験などによって解釈も違ってくる。そこが面白いところだと、改めて思いました。

 先生、最後の方は時間がなくなり、早口になって、「島津久光も非常に面白い人物ですが、今話すと大変なことになるので省略します」的なことを言って久光のことなどを飛ばしてしまったんですが、最初の30分強の身の上話も含めわざとでは?と思ってしまいました(笑)その話は黎明館の6月の講演で、ということになるのかな(^_^;)残念ながら私は行けませんが……。

 帰りに史料館に寄って2度目の見学をさらっとしてきました。アンケートに答えるともらえるハガキの内容が変わっていて、キヨッソーネの政府首脳陣(三条・岩倉・木戸・大久保)の銅版画があったので、いそいそと答えてゲットしてきました(笑)
 というわけで、知的な刺激を受けとても有意義な講演でした。
 
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コメント

学習院は良い場所ですよね!僕も修論を書くために学習院史料館の阿部家史料を中心に使いました。
コメントありがとうございます
学習院、時間があったらあちこち見てみたいものです。
史料館もいろいろ貴重なものがありそうですね。

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