「大久保利通とその時代」展へ! | 清明
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「大久保利通とその時代」展へ!

 開催が告知された時から待ちに待っていた、国立歴史民俗博物館の「大久保利通とその時代」展、初日に行ってきました! たまたま、この企画展の初日に退院後の外来受診をあわせることができたので、病院が終わってから佐倉行っちゃおう! ということで休みをもらい、思惑通りにうまいこと運んで、充実の一日でした。

 京成佐倉駅に着き、歴史民俗博物館まではバスで行こうと思って待っていたところ、やはり歴博に行こうとしているアジア系と思われる外国の方に声をかけられました。超片言の幼児並みの英語で歴博への行き方を教え、その後なりゆきでしばらくアテンドすることに。
 その人に道々聞いたところによれば、サンフランシスコから来て、札幌から広島まで日本の都市を複数巡り、今日は佐倉、明日は品川に行く予定とのこと。来日の予定にわざわざ歴博を組みこむなんてすごいな、研究者かなにかなのかなと思ったのですが、私の幼児レベルの英語ではとうていそこまではつっこめず、今日は学校は休みなのか、と訊かれて、「働きながら大学行ってる」と説明したのもどこまで通じたのか……(苦笑)
 そんなわけでチケットを買うのにもつきあって、彼が大久保展も見ると言うので、大久保展の途中まで一緒でしたが、しばらくすると「僕は明治が分からないからここ(常設展示室)に行きたい、おそらく後で会えるでしょう」と彼が言い、そこでお別れしました。
 私もそんなに社交的な方ではないし、待望の大久保展で舞い上がっていて(苦笑)そこまで頭も回らず、まず彼が行きたいところに案内して、そこでお別れすればよかったなあと後悔しきりでした。やっぱり、外国人観光客が増えている昨今、それなりに英語は話せた方がいいなあとつくづく思わされました。昔は英語得意だったのになあ……(苦笑)

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 そんな一期一会の出会いもありつつ(結局彼とは再会できませんでした)、初日とはいえ平日のせいか空いていて、思う存分展示を堪能しました。これまでに活字で見てきた、手紙などの文書・関係文書の実物が盛りだくさんに展示され、それが近代史をちょっとでもかじれば必ず出てくるような人物のものばかり。ずっと政治の中枢にあり続けた大久保の人生と歴史の流れを、手紙などで追うことができるようになっています。
 そしてその合間に、突然新出の大久保と税所篤が一緒に写っている写真などという爆弾をぶち込んでくるので、注意が必要です(笑)この写真、ぜひ実物をじっくり見ていただきたいのですが、確かに大久保本人で間違いないと思います。
 大久保が着ているのは、どこかの軍服のお下がりではないでしょうか。その辺の説明はないので、軍装の専門家の方などに聞いてみたいところですが、大久保の体型なら外国の軍服もさほど直さず着られたんじゃないかと思います。この頃すでに洋装をしていたんですね。税所と二人で似たような帽子をかぶっていて、なんとなく微笑ましいような気もしました(笑)
 それと個人的には、大久保の机、実物が見られてうれしかったです。この机自体は、昔NHKかなにかで映像で見た記憶があります。それをじっくり、ガラスケースなどに入っていない状態で見られたので、細部まで相当観察してしまいました。

 大久保の持ち物は、全体的にシンプルでありながらセンスがいいなと思うような物が多いですね。懐中時計もステキだなと思いました。ただこの懐中時計、岩倉使節団で渡英した時に購入したものかどうかは不明という説明でしたが、私の記憶が確かならば、大久保がロンドンで懐中時計を買った時の領収書、もしくは請求書を久米美術館で見た気がするんですよね。それとつきあわせれば、裏が取れる気がします。かなり昔の記憶なので、記憶違いの可能性もありますが、その書類によれば、大久保は金時計を二個買っていたような。

 企画展示室Aが公、Bが私としての大久保という感じで、展示室Bには家族への手紙や愛用の品などが。後半部分には、大久保の三男・利武が集めた大久保に関する出版物コレクションも。
 大久保家にこれだけまとまった資料が保存状態もよく伝わったのは、もちろん上の兄二人(利和・牧野伸顕)も関わっていますが、特に利武がコレクター気質で、父親に関する物はなんでも集め、かつ整理したということもかなり大きいと思うので、それを改めて見せられて、本当に利武さんには感謝したいと思いました(笑)
 最後の方にあったアルバムには、左端に誰かの赤ちゃんをだっこした年老いたおゆうが写っている、とてもいい家族写真があったので、すぐそばでやっているスライドショー的な映像とあわせ、見逃さないようにしていただきたいです。大久保家では大久保の死後もおゆうを大事にしたということですが、そういう大久保家の雰囲気が伝わってくるように思いました。

 というわけで、非常に充実した展示で大満足でしたが、ただ一つ難点をあげるとすれば、展示方法が他の博物館などに比べて、下手というかあまり工夫がないなと感じました。順路の取り方にもっと配慮が欲しかったです。普通、日本語の文章は縦書きで右から左に書かれているのに、順路として左から右に進むようになっているところがあり、それだとスムーズに手紙を見ることができないわけです。数ヶ所、そのせいで若干のストレスを感じました。あと、せめて重要文化財にはその旨キャプチャーに書き添えてあったらよかったなと。
 ちなみに、残念ながらくずし字が読めない(&大久保マニアw)私がじっくり見て、見学し終わるのにだいたい二時間かかりました。

 大満足で展示を見終わった後は、レストランで遅い食事。魚の紙包み焼きセットを食べましたが、なかなかおいしかったです。
 大久保展を見終えてエスカレーターを上がったところには、維新ふるさと館で出しているグッズも置いていたので、鹿児島に行かずとも買える! ということで、ありがたく買いました(笑)
 全国各地の図録コーナーでも買い物し、帰る間際に展示替えがあるのか訊いておこうと思って総合案内の方に質問したところ、その方も展示品リストを出してきて説明しようとしたのですが、そこには展示替えについての記載はないのです。そこで、座って待つように言われて、なんと展示担当の人がわざわざ出てきて答えてくれることになり大恐縮(汗)
 今のところ、展示替えについては内容・時期ともに未定のようです。前期・後期で展示替えがあるだろうと思っていたので、その点は残念ですが、たとえ展示替えがなくても、個人的には最低でももう一回ぐらいは行きたい内容でした。本当に待ちに待っていましたからね(笑)

 歴史好き、特に近代史好きにはたまらない、歴史上の有名人の貴重な手紙などの資料が盛りだくさんなので、遠さをいとわず、ぜひ行って見ていただきたいです。長年大久保を追っかけてきた一ファンとしては、多少オーバーかも知れませんが感無量でした……。
 文章ばかりで長くなってしまいましたが、これから行かれる方の参考になればうれしいです。
 
 

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コメント

長文拝読
早速初日に行きましたね。
戦後、大久保単体て本格的な展示は初めてとのこと。遅いくらうですね。
例の新出写真、やはり軍装ですよね。縦縞らしいのが入っているので、どこの国のものか特定しやすいかも。
私もあと2回は見に行く予定です。
コメントありがとうございます
桐野さん、早速お読みいただきありがとうございます。
ようやくこういった本格的な展示が見られてうれしいですが、大久保の人気のなさがよく現れていますよね(苦笑)
新出写真、友人にも訊いてみましたが、ベルトもズボンもやはり軍装で間違いないようです。
私もあと1回は確実に行く予定です。展示替えがあるといいのですが……。

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