那須野が原博物館へ。 | 清明
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那須野が原博物館へ。

 週末、西那須野への小さな旅を敢行しました。
 那須野が原博物館で開催中の企画展、「那須野が原の華族農場」を見るためです。
 行きは、宇都宮線のグリーン車に乗ってちょっとした贅沢。快適。

 朝早く都内を出て、10時過ぎに西那須野駅に到着。ちょうどバスがあったので、それに乗ることに。博物館までの道は、ひたすらまっすぐです。思わずTwitterに一句。
 まっすぐな 道路大好き 三島さん(笑)
 土木県令として知られる三島通庸は、無駄を嫌ったのかとにかくまっすぐな道を作りたがったようで、福島にある飯坂街道も、温泉好きの三島が飯坂へ最短で行けるように作った、という話(真偽は不明)があるほど、ひたすらにまっすぐです(笑)
 そんな三島は、西那須野の開拓にも関わっており、三島という地名が博物館近辺に残っています。バス停もこの通り。


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 この近辺には、三島以外にも華族農場の主だった人々にちなむ地名がいくつか残っています。加治屋・永田・下永田はいとこ同士で農場を経営していた(のち分割)、大山巌と西郷従道が自分達の生まれた土地の名前と、東京で住んでいた永田町から取ったもの。

 博物館の手前に、事前に地図で発見していた三島神社への道しるべを発見したので、もしかして……と思いつつ寄ってみたところ、案の定でした(笑)
 ここでは、三島(と開拓に関わった人達)が神でした!

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 神社の境内にあったのは、柴山景綱(竜五郎)の顕彰碑。柴山は三島のいとこで、いわゆる精忠組のメンバーであり、寺田屋事件にも連座。碑文を読んでみると、開拓に力を尽くしたようです。この後博物館でもその事実を確認できました。
 明治後は福島などの地方の郡長などを務め、正直あまりぱっとしません(笑)本人にその気がなかったのか、能力がなかったのか……。


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 神社からすぐ、駅からまっすぐに続いている道が曲がる突き当たりに、博物館があります。博物館は、ちょうど三島農場の事務所があった所に建っています。
 博物館前の池などに、まだ当時の面影が残っているそうです。

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 いざ博物館へ。さすが、常設展示もリニューアルされたばかりできれいでした。展示を見る限りでは、このあたりの歴史に人間が積極的に絡み出したのが、江戸時代。そして本格的に開拓が進められたのが、明治の華族農場によって、ということになるようです。
 建物は天井も高くかなりゆったりした感じで、展示資料はさほど多くありません。企画展の「那須野が原の華族農場」の方は、主な華族農場の主をパネルで紹介しつつ、関連資料を展示。近くから借りてこれる、大山巌関係の物が多くなるのは必然でしょうね。大山巌が農場の見回りに使っていたという馬車、保存状態かなり良好。
 青木周蔵の大礼服と、大山巌の陸軍大将の軍服が近くにあったので、思わず体型比較で見比べる私(笑)個人的には、大久保利和(利通長男)が農場主になった経緯が分かったのが収穫。しかし、てっきり出てると思ってた図録がなかったのは痛かった……!!

 なんだかんだで1時間半ぐらいいて、過去の図録も購入して駅へと徒歩。思っていた以上に距離があり、その上まっすぐ歩いてれば着くだろうと、適当に歩いていたので道に迷いました(苦笑)ちょうどいいバスがなかった場合は、タクシーに乗るのが無難でしょうね(^^;)
 まあそれはともかく。帰りは歩いたおかげで碑を見学できました。大きい方が開拓記恩碑です。


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 那須野が原博物館では、秋に三島通庸と高橋由一にスポットを当てた特別展があるようです。三島は、由一を東北に呼んで、自分が手がけた道路などの風景画を描かせ、山形と福島を結ぶ万世大路の開通式には、これも由一に描かせた、大久保利通の肖像画を飾っています。東北開発を推進しようとした大久保の遺志を継いでいるんだ、という気持ちがあったのでしょうか。私なんかは、三島にもかわいいところがあったのね、などと思ってしまうのですが(笑)
 なぜ、三島が写真ではなく絵画を記録する手段として選んだのか、興味のあるところです。

 西那須野まで、鈍行で行くと往復で6時間近くかかり、車がないと点在する旧別邸なども回れず不便なのですが、それでも去年の大山墓所見学に引き続き、華族農場の跡地を実際に訪ねられてよかったです。
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